カテゴリー「桜庭一樹」の4件の記事

2005年11月 3日

ブルースカイ:桜庭 一樹

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  • 桜庭 一樹 著: ブルースカイ
    桜庭 一樹 著: ブルースカイ
    個人的な問題意識での『宇宙の戦士』→『戦闘妖精・雪風』→『ほしのこえ』と醸成されて来たテーマのその先を描いてくれるのじゃないかと「第一の箱庭」(というかP177とP178の間あたり)を読んだ時点では期待してしまったのですが50マイルズオーヴァーには遥かに届かず260m行ったくらいで終わってしまい残念。が、これは期待の方が大きすぎ無茶すぎ。客観的に見れば良い作品だと思います。物語とキャラクターのあたりで拘泥している世間一般から比べれば遥かに飛翔できていますし。
    先に『少女には向かない職業』を『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の文脈で読んでしまい「退化」だと思ってしまい酷評してしまいましたが。表紙から見てもアレはこちらとセットで見るべき作品のよう。つまり『少女には向かない職業』で現代を支配する良心的視点を描き、この『ブルースカイ』でそれを相対化して虚無を見せた。少女を描く名手としての実力を武器から基盤に換えて零から挑んだ(著者にとっての)新境地の開拓、そのための整理と素材の羅列がこの2作品の役目なのでしょう。今後に期待。 2005年10月18日 (★★★)

はてな

著者 HP Scheherzade (紹介, Diary)

出版:早川書房 ハヤカワ文庫JA (紹介)

少女には向かない職業:桜庭 一樹

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  • 桜庭 一樹著: 少女には向かない職業
    桜庭 一樹著: 少女には向かない職業
    ライトノベルじゃないので挿絵が無いのでヒロイン二人、静香と葵のイメージをしずるさんとよーちゃんにして読んだのですが、ばっちりでした。しかし自身が殺人者の中学生の女の子である葵が

    なぜ、殺したいの?
    中学生の女の子が、どうして?

    という風には考えないよね? 自分を

    暗い、黙ってなにか抗議するような目をした、中二の女の子の顔があった

    なんて学年でイメージしたりしないよね? 中二の少女自身の視点の物語のはずなのに……。 What's your poison? であって What's my poison? ではないという事か。「大人だまし」としては妥当な書き方なのかもしれませんけれども、「バトルアックスと一緒に『All You Need Is Kill』から小器用な駄目っぷりも借りてくるなよ」と言いたい。仮にこの作者の著作としてこれを最初に読んでいたならば以後この作者の作品には一切手を出さなかったかも。まあ犬を見捨ててから金魚を殺すまでのお話として出来は良いとは思うので最低点は付けませんが……でもこれなら(先に最低点を付けた)『ロクメンダイス、』の方がまだマシかなぁ。 2005年9月28日 (★★)

はてな

著者 HP Scheherzade (紹介, Diary)

出版:東京創元社 ミステリ・フロンティア (紹介)

2005年9月24日

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet:桜庭 一樹

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  • 桜庭 一樹〔著〕: 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
    桜庭 一樹〔著〕: 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

    「死んじゃえ」
    「……死なないよ。うるさいな」
    「じゃ、友達になって」

    推定少女』が子供の夢ならば、こちらは大人の夢。二重の意味での「子供(であった自分)の死」の話。

    実際、他の大抵の事には耐えられたとしても、もう一度子供時代をやり直させられるのだけは耐えられないと思う。大人やるのも楽じゃないけれども子供やるのよりははるかにマシだし。……もっともうさぎやるのよりはどちらもまだマシなんだろうけれども。[イラスト:むー] 2005年8月31日 (★★★★)

はてな

著者 HP Scheherzade (紹介, Diary記事)

出版:富士見書房 富士見ミステリー文庫 (紹介, コラム)

2005年8月21日

Role & Roll Vol.13『革命家は踊る あるいは犬の物語』

学園都市ヴァラノワール 未来は薔薇の色』とか『推定少女』とかの著作を読んだ事のある桜庭一樹女史のサイト Scheherzade日記

雑誌『ロール&ロール』でワールド・オブ・ダークネスというTRPGのリプレイに参加させていただきました。

なんてあったので買ってきて読みました。

……あああ、濃いよ革命だよ公安の犬だよ! (笑)

しかし桜庭さん

ラストシーンでなぜかとつぜん、勢いよく空手の技を披露していたような……。で、でしたっけ……?

なんてその日記には書いてありますが馬乗りになってタコ殴りにするのは空手の技とは言わないような……。いや、

特技
極真空手が初段
いま開発中の技
下段回し蹴り、中段回し蹴り、上段回し蹴りの軌道をインパクトの
ぎりぎりの瞬間まで一致させてディフェンスを撹乱する。

Profile より

なんて空手の専門家のおっしゃる事ですから間違いではないのかも?

それはさておき。近刊の 『少女には向かない職業』も読んでみようかな。

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