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2008年2月21日

サケビ

 シリーズ全体にとっては必要なエピソードなんでしょうが、それで1話捨ててかかるのは……。

 いじめ14歳のMessage  小学館ルルル文庫スペシャル[bk1]

 別に「いじめ、かっこわるい」とかの社会正義を主張する気もないでしょうし、またそういう意味でのリアリティーがある話でもない(分かりやすい悪役に、他人に 「助けて」と言えてしまうイジメ被害者に……)ですから単純にエンターテイメントとして評価するしかないわけですが。そうすると登場人物全員が「自業自得」 で済んでしまう、感情移入を阻む作品でしかないわけで。同じ「刺して終わる」展開でも1話にはあった切れが足りないです。

 まあこういう風に「見捨てて」きたフミカがそれを事が終わった後にどう折り合いを付けるのか、という後に繋がる部分で評価するべき話なのでしょうけれども。

 あるいはあのドライバーを転がしておいたのがフミカで、彼女が自己正当化するためのマッチポンプとして「主体的に」やった事だったらドラマになり得たと思うのですが。

過去回記事

  1. コクハク
  2. ロケット
  3. トモダチ
  4. ナミダ
  5. タダイマ

関連作品

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