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2007年11月25日

姫様とオレ様と眠れぬ魔女に奏でるアルペジオ

 姫様とオレ様と眠れぬ魔女に奏でるアルペジオ  集英社スーパーダッシュ文庫[bk1]

 1冊丸ごと恋バナ。(^o^;

 今回は担当さんの「アクションとか、なくてもいいですよ」という優しい言葉を真に受けて、色々爆走いたしました。(p223 あとがき)

 『紺碧ノたまゆら』に『ぴぴぴ!』と1巻打ち切りシリーズを連発した後ですから編集の人も後ろめたかったのでしょうか。しかしまさかこんな事になろうとは、それを告げた時には思いもしなかった、だろうなぁ。(笑)

 『Holy☆Hearts!』が「第一部 完」的微妙な状態で終わってから、明らかに続きがあるような状態で1巻止まりのシリーズを2つ続け、3つめのこれでやっと2巻に進めてまずはめでたし、ではあるのですが。

 なんかこう、吹っ切れたというか突っ走ったというか好き勝手やったというか、方向性は違えども「2巻で化けた」という点では『渚フォルテッシモ2』をも越えるもののあるとんでもなさ。いやはや、どう形容したものだか。

 まあ「あとがき」が正しすぎるほど的確に内容を表わしているので、とりあえず「あとがき」読んでみてください。つーか、そうとしか説明が出来ず。

 って、それで終えるのもなんなのでとりあえずキャラとか。

 前巻から引き続きの主人公グループ、姫さまことサラに護衛の騎士見習いアーウィンとそれに侍女扱いで付けられた芋マニアのダメガネ魔道士ルチルに加えラノベ界隈でただ今絶賛流行中のケモノ娘なラトナもなし崩しに城に居座り、みんなで自国ライズオールの海の窓口な港町レンダルで開催の、双子の姉姫が出場する音楽祭へと応援に。そこでもって、そのエキセントリックな尻撫で双子姉姫、歌の才を持つフィーナに器楽の才を持つリリーナに加え、2人になし崩しに付き人にされた薬に詳しいツァイ、当地の領主の娘オリガ、そして領主の嫡男でサラに言い寄るフィリップに対してツンデレに懸想する歌い手ヴィオレッタと、ざくざくと女子キャラが増殖。そして彼女らが寄ってつるんで、単純だったり朴念仁だったり突発性キザ台詞(笑)だったりな男性陣に対して延々延々延々延々延々延々延々と、

 本文では「痒いところに手が届かないいちゃいちゃ」を目指してみたものの、仕上がってみれば「痒いかどうかわからないいちゃいちゃ」となっておりました。(p224 あとがき)

な恋の駆け引きといいうか駆け引き以前での恋(だかどうだか分からないなにか)の相談やらしょうもない陰謀やらを姦しく繰り広げ……。いや、何かレーベル間違ってるだろ。(笑)

 んで、本編部分についてはさておき。その本編後に付けた「練習曲」なる章にて双子姉姫がサンドイッチで各キャラに「恋を探して」とか言ってまとわりつき……けものっ娘の毛を逆撫でプレイはひどいかも(笑)。そしてそのぬるっこいはた迷惑のノリをそのまま保ったまま驚愕の「巻末付録」に突入して アーーーーーッ!!

 まあ、何はともあれ堪能させていただきました。……何を堪能したのやらが整理つかないんですけどもね。

 今回はまったり(?)でしたが。最後にあんなフリがありますし、これからどうなってしまいますやら。楽しみでもあり怖くもあり。

このキモチが……
『好き』なの?

姉の双子姫が、“魔女”に誘拐されて―― !?
風雲急を告げつつも……
恋の予感の♥ほのぼのファンタジー♪

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