月とペンギン
悪党は悪党らしく、最後まで足掻いてやるさ
あの、朔さん、いつから悪になったんですか? 物語上の悪役ではあってもその目的は「世界を守る」だったんですから、正義のためならどんな悪事でも出来る真の正義の味方かと思っていたのですけどね。
で、天下の成り行き集団アイドルマスター課の面々+着ぐるみペンギンですが。最後に美味しい所だけかっさらって行った印象が。
世界を敵に回して未来を目指したトゥリアビータの皆さんや千早の願いも踏みにじられ、かといってあずさの託した「アイドルと歩む未来」にも行けず、100年以上の時と多数の人命を費やしてたどり着いた場所が、月の代わりに謎の十字光の空に輝くというだけの世界。たまたま幸運にも生き延びた春香あたりにとっては「いい経験」で済まされる事だろうけれども、リファあたりにしてみれば「あたし達の人生、何だったの」と文句の1つも言いたくなるでしょうね。
で、この話、結局アイドル達が「地球を守りたい」という想いを抱いたのがポイントなのでしょうけれども、それが『イリヤの空、UFOの夏』みたく狙ってやった事でもなく、たまたま当たりを引いただけなのが何とも言えず。アイドルとの友愛がテーマなら素直にアイドルと行かせてやればよかったし、愛裂の理不尽を描きたかったならそれこそ『イリヤの空~』みたく理不尽さを受け止めるだけの敵を出さなければ「感動のための感動」にしかならないし。作品としては半端だった気がします。
でもまあ、ほろ苦い悲恋を含む春香の青春の思い出話としては良かったのじゃないかな。
……そのお相手がもの言わぬロボ、という点は置いておいて、ですが。
それはともかく。真に「最初のペンギン」と呼ばれるべきは、最後に意味もなくアイドルにひっついて行っただけの春香たちではなくて、自らの身体を未来のために差し出したあずさと千早の方だと思うな。あとリファ。彼女らの犠牲はまるっきりの無駄だった、という点からは春香たちと大差ないわけですけれどもね。
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