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2007年10月28日

書を捨て Web に出よう !

 とりあえずアフィリエイトしている作家からは、当人の Web ページから買うようにすると良いね。普通アフィリエイトだと 3% くらいかな? 印税が 8~10% という事は  30% アップだ!

 それと本の値段は印刷製本輸送および在庫管理(倉庫代に管理費に税金)の経費と販売その他の人件費が過半。それと再販制度のせいでただ店頭に行って返って破棄する羽目になるのが物によっては数割ある。更に加えて低利潤商品なのに万引きまでされるし……。そこらへんがダウン ロード販売に移行すれば 0 になりますね。今のところは諸般の事情で紙の本と同じくらいの値段(おそらくは印税率も)をつけていますけれども、新古書店に流れる分も無くなること考えると将来的には作家の取 り分を上げる方策として有効。ついでに絶版もなくなるし言うことなし。

 更に言えば。どうせダウンロード販売にするなら、紙に囚われずにノベルゲーにしてしまえば絵と文章に加え音楽も付けられる。絵師と音楽家とライターと初音ミクがコラボレイトすればそれだけで制作可能。ノベルゲーならフリーの処理系が山ほどあるし、作家自らの手でいくらでも試行錯誤して最終生産品の形で調整可能。

 そこまでやれば、あとはダウンロード販売サイトに登録するだけで出版社に頼らず自主流通できますね。

 で、収入の方。

 例えばダウンロード販売の利率、DLsite.com だと

( * は平均となっております。)

卸価格 販売価格 卸価格 販売価格 卸価格 販売価格 卸価格 販売価格
0円 300円 *600円 *1000円 1200円 1700円 1800円 2400円
100円 400円 700円 1100円 1300円 1800円 1900円 2500円
200円 500円 800円 1200円 1400円 1900円 1950円 2600円
300円 600円 900円 1300円 1450円 2000円 2000円 2700円
400円 700円 950円 1400円 1500円 2100円 2100円 2800円
450円 800円 1000円 1500円 1600円 2200円 2200円 2900円
500円 900円 1100円 1600円 1700円 2300円 2300円 3000円

3100円以上の場合、(手数料は卸価格の30%になります)
卸価格は内税、販売価格は外税となります。

こんな感じ。競争があるから他もどうせ同じくらいじゃないかな。文庫本程度の値段だと半額くらいが卸(つまり作者)の取り分。

 細かい点はともかく。

 実際、プロの小説家でも同人ゲームのライターやっている人はそれなりに居ますし、またプロでなくとも TYPE-MOON の同人ソフト『月姫』あたりはプロ化する前の段階で10万本以上は出ていたはず。

それをやると同人誌になっちゃうのかな? それともそんなこと言い出したら出版社に作家生命を潰されかねないのかな?

なんか上手いこといくシステムがないだろうか? 出版業界がどうなっているか全然知らないんで、完全なる妄想だけどねー。

なので、それは既に「同人ゲーム」という形でやられていますし、プロも手を出している。

 だから、問題はシステムが無い事ではなくてむしろ、既存の小説畑の作家は出版社に頼らないと販促できない程度の実力でしかない、という事の方。

 売れてる作家は多少出版社にぼられても無問題なほど売れている。だから販売の管理なんぞに手間をかけるくらいなら出版社に任せてしまったほうが得策。

 売れていない作家は出版社に頼って(例えば) 1万部刷ってもらってその分の印税もらった方が助かる。大半が再販制度で戻ってきて年度末に(在庫に税金かかるから)破棄されたとしても既に貰った印税払い戻しする必要はないわけで。つまり実際は売れている作家の生み出す儲けから援助されている。

 そして、最初は誰でも新人。なので、0から出発して自分の実力を信じて自主流通するよりも、既存の出版社に頼った方が、作家は助かるわけ。

 これが、作家のタマゴが同人に走らず新人賞に応募する理由。自分で宣伝して自分でコンテンツ作って 5割の利益を上げるより、新人賞とって(所詮は「新入試験」でしかない新人賞すら取れない作家が自主流通しても売れる可能性は低い) 1万部刷ってもらって 1割を貰う方が確実で楽でもらえるお金も多いわけですから、出版社様万歳。

 実際、今は自分の作品を発表したいだけなら Web でガンガンできてしまうし、ちょっと小金を稼ぎたい人間による同人作品なら DLsite だけでも毎日のように登録されている。でも読者の方が、割高な出版社による紙の本の流通にしか目を向けない。ちょっと調べればそういう、直接販売の方法がいくらでもある事も分かるはずですよね?

 そんな中で、わざわざ出版社の方を選んでいる作家に対して「面白い物を作ってくれた人には大きく報われて欲しい」とかのピントのずれた事を言い、そういう出版社によるお膳立ての方は評価しないというのは……。作家にしてみれば、タマゴの内から育ててくれた出版社に多少ぼられたところで、そもそもぼられるほど稼がせてくれたのは出版社のおかげ、なんだから文句を付けたりはしないでしょう。(というかそういう人はそれこそ同人他の自主流通に行きますし)

 つまり、問題は出版業界の方ではなくて客の方。客が「同人ルートでも面白いのがいっぱいあるよ」と口コミするなら、自主流通の方が得だと思い新人賞なんぞに頼らずに自前で流通させる作家が増える、かもしれませんね。
(というかそうして当たったのが例えば『月姫』『ひぐらしのなく頃に』『東方~』なわけだけど)

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