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2007年10月30日

にこは神様に(ナ)(ニ)される?

小学館
ガガガ文庫
propeller祭り!?

2007年 10月、11月と
2 ヶ月連続で、
小学館・ガガガ文庫から
propeller スタッフによる
ライトノベルが出版されます!

propeller オフィシャルホームページ

 というわけで、およそコンシューマ移植なんてされそうもない(というか、不可能な)18禁ゲーム『てこいれぷりんせす! ~僕が見えない君のため~』(propeller)と世界が共有なコラボレート作品が小学館から発売だよ。

 ……あれと言いこれと言い、やはりガガガ文庫は美少女文庫二次元ドリーム文庫の棚の間あたりに並べるべきレーベルだよね。

 その『てこいれ』も(絵師&シナリオが同じ)『このはちゃれんじ』も(体験版しか)プレイしていなくて、著者のシナリオになる作品で最期までプレイしたのは『Lien ~終わらない君の唄~』(PURPLE)だけなのですが。それは泣かせ全盛期の頃に「泣かせ」ではなく「泣ける」コメディーを打ち出していて印象的でした。パッケージもヒロイン全員喪服、というインパクト。まあとにかく、メジャー所とはちょっとずれた作品を打ち出すイメージ。

 著者のシナリオデビューは『狂拳伝説CRAZY KNUKLEⅡ』(ZyX 1998年2月)つまり続編物の2つめ。なので企画から関わったのは2作目になるその『Lien』(2000年1月)が最初、という感じになりますか。デビューしたあたりがこの『にこは~』のモチーフにもなっている「1999年7の月、恐怖の大王が~」という騒ぎだった頃。この作品にはその時代へのオマージュ、という意味もあるのかもしれません。

 話の内容としては、その1999年7の月の頃に失踪し、7年経過後法律上の死亡扱いになってから初めての父の命日を迎える栗下にこ(くりした にこ 中等部2年)の所に神さま(偽名:あいん)が現れて……という典型的なオチものコメディー。宣伝や裏表紙や帯ではエロコメ、百合の要素が強調されていますが実の所そこらへんは強くなくて、笑う事を忘れた男性(というか対人)嫌悪気味の主人公にこが、記憶を無くし生まれたてな感じのあいんに振り回されるうちに……という感じ。つまり

  • にこは神様に(コ)(マ)される

と見せておいて

  • にこは神様に(ホ)(ダ)される

というハートフル・ストーリーでありました。

 ギャグのネタは古いし文体はいかにもアドベンチャーゲームな感じの(立ちグラフィックが付いて始めて完成するだろう)省略の強いもので、読むに慣れ(というか割り切り)を必要とするものですが、そこらへんが気にならないなら楽しめる良コメディー。

 もっとも、美少女ゲームで言えば序盤共通ルートが終わる、くらいの分までのひたすらな日常コメディーが続いたあげく

つづく?

なので、そこらへんは割り切ってゲームの体験版くらいのつもりでいたほうが期待外れに陥らずに済むかとは思いますが。

「許せ、我の無邪気を」

「『やらんかな』の姿勢丸出しでなにが無邪気だ!このエロ神さま~!」

セクハラ神様 vs つんつん少女。勝敗はいかに?

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