寄生もの?
■[ライトノベル]「寄生もの?」似たような傾向の作品をまた並べてみる
■特徴■
・何らかの要因で超常的な存在に取り憑かれる
・超常的な存在は基本的に自我が無い(協力者ではなく道具扱い)
■該当作品■
作品名 取り付くもの リアライズ エゴ AYAKASHI アヤカシ Dクラッカーズ 悪魔 ムシウタ 蟲 疾走する思春期のパラベラム P.V.F レジンキャストミルク 虚軸 学園で異能なアレとはまた別の分類方法により並べてみる。
んーと「本人が望まぬ力を得てしまってうんたらかんたら」パターンとでも言えばいいのだろうか。
適当な呼び方と、該当しそうな作品を募集中。
「特徴」の用件で、超常的な存在が「取り付く」のに「自我が無い」というあたりで根本的に矛盾しているので必然的に境界作品になってしまう、という問題があると思う。主体的に「取り付く」というのを外してしまうと吸血鬼もの等の「罹患もの」の一種にしかならないし。つまり山ほどある「取り憑き」型と「アイテム/使い魔使役型」の狭間でしかないんじゃないかな。
言い換えると「AYAKASHI と あやかしびと のジャンルを分ける必要ってあるの?」という事だけれども。
というわけで、以下は超常罹患ものと超常落ちものまで手広く入れてみました。
というか、そもそも例に出された『レジンキャストミルク』が寄生型と共生型を含み主人公の城島晶は上に当てはまらない共生型なわけで。絞る意味がよく理解できないのです。
作品名 | 取り付くもの | 備考 |
---|---|---|
デビルマン | デーモン | |
キマイラ・吼 | キマイラ | 多分、(今で言う)ライトノベルでの元祖 |
星虫 | 星虫 | 非バトルもの |
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない | スタンド | これパターンの代表作だけれども、厳密には弓と矢で能力が発現するだけで「取り憑く」わけではない |
覚悟のススメ | 強化外骨格 | 「取り憑く」というより修行して獲得した |
なるたる | 竜の子 | |
ダブルクロス | レネゲイドウィルス | テーブルトークRPG |
レジンキャストミルク | 虚軸 | 厳密には寄生型虚軸のみが該当 |
クジラのソラ | クジラ | 黒幕は不明 |
モノケロスの魔杖は穿つ | カドゥケウス | 黒幕はカドゥケウス(の製作者)でないとは思うけど |
アイドルマスター XENOGLOSSIA | アイドル | 多分、平和さんの意図とは違うだろうけれどパターンには該当 |
平和さんがイメージしているのは身一つの主人公が変身したりアイテム召還したりしてナニする、つまり等身大ヒーローものだと思うけれども、「特徴」の中に等身大ヒーローものから巨大ロボットもの等を分けて排除するべき理由が見当たらなかったのでそちらも混ぜてみました。
特に『XENOGLOSSIA』は取り憑くアイドルと操縦者たちの関係を半固定にして超常存在が「選ぶ/選ばれる」という事をドラマの中心に置いているので、この手の設定における最良の部分を見せてくれていると思うし。
作品名 | 取り付くもの | 備考 |
---|---|---|
ブギーポップは笑わない | ブギーポップ | 憑かれた当人にその意識が無い場合は? |
エイリアン9 | ボウグ | |
永遠のアセリア | 永遠神剣 | |
UG☆アルティメットガール | UFOマン | 主人公が使役されるパターンだけど |
ぼくと魔女式アポカリプス | 原初魔術師の精神体 | 超常的な存在そのものが黒幕か |
LOST CHILD | レイリア | |
たま◇なま | 鉱物生命体 | 構造的にはレジンキャストミルクと同様だけれどもその超常的な存在との対話が主体 |
樹海人魚 | 人魚 | 意思もある上に取り憑くわけではなく、ただ使役しているだけだけれど参考までに |
作品名 | 取り付くもの | 備考 |
---|---|---|
仮面ライダー | ショッカーによる改造 | |
召喚教師リアルバウトハイスクール | 神威の拳 | 才能のある相手に裏の意図を持って教えて回る黒幕が居る |
涼宮ハルヒの憂鬱 | 神? | 「本人が望まぬ力を得てしまってうんたらかんたら」の代表として |
学校を出よう! | EMP能力 | ありがち超能力物の代表として |
どちらも類例多数なので思いついたものだけ。『人形つかい』みたく敵側のみが超常取り憑きなのが元なのだろうけれども、当然の発展系として同様の能力を得た正義の存在がそれを裏切り……となると『デビルマン』や『仮面ライダー』になるわけで。そこでその取り憑く存在が『デビルマン』のデーモンのように主体を持つか、『仮面ライダー』での改造のように別の主体によりもたらされた作用か、というのは根源的な差にはならないと思います。
あと『風の聖痕』みたいな「素質のある人間が超常的存在を使役する」のをどう位置づけるか。
つまり取り憑いて来た超常存在に対して
- 主人公が主体的に得る/主人公は単なる被害
- 取り憑いた超常存在自体の自意識の有無
- 黒幕による意図か単なる偶然か
という(あまり意味を持たない)差異があり、「特徴」に挙げられた制限に従うと「主人公は単なる被害」「超常存在の自意識無し」「黒幕の意図」に意味も無く制限されてしまう。しかし『レジンキャストミルク』を見ても分かるように、作品内でもその差異は重視されず混在している例が多数。でもその制限を外してしまうと(『ウルフガイ』のような「当人が超常存在」なのを抜かした)「超常バトル/ラブコメ」の大半が入ってしまうし……。
あと「特徴」での「主人公は少年少女」についてですが。これは取り憑く対象が少年少女に限定されるなら設定の問題だし、『レジンキャストミルク』のように限定されないなら単なる対象読者への配慮の問題なので、どちらについて言いたいのか分けて考える必要があるかと。
フレーム自体の見直しが必要かも。
« Contents☯2007年8月 | トップページ | スカイ・ホライズン »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ブログ妖精ココロ リニューアル(2010.05.18)
- あけましておめでとう(2009.01.01)
- はてなしてます(2008.11.02)
- 初音さん(16)誕生日おめでとう。(2008.08.31)
- ココロのパンの缶詰(2008.08.10)