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2007年8月25日

どんだけラノベ?

これを機会にラノベ読みの人達の「ここまでがラノベ」って話を沢山聞けたら嬉しいですねえ・・・。

いつも感想中 - この辺りまでライトノベル

ライトノベルとは何か、なんてのはせいぜい命名者にとっての問題であって、それを援用しているだけの一般消費者には無関係な事だと思いはしますが。(現状、「企業がライトノベルとして売っているのがライトノベル」という以上の意味は無い言葉だし)

自分も(一種の)形容詞としてライトノベルという言葉を使う事は多々あるので、「ライトノベルとして形容されがちな何か」についてちょっと語ってみましょうか。

まず大前提としてノベルなんだから小説(それも近代小説)なわけですが……。

絵が付いてる

これは正確に言うと「キャラを表現する絵が付随する」と言うべきか。架空戦記だっておおむね絵が付いているわけですが、その絵が戦艦大和とかだったりするといかに内容がアレでもライトノベルとは呼ばれない気がする。

対象読者がミドル~ハイティーン

世界的にはヤングアダルトと呼ばれている範囲ですね。青い鳥文庫みたくそれより年少向きを対象にしているレーベルは例えキャラ絵が付いていてもライトノベルと呼ばれないですし。逆に戦国物の仮想戦記みたいに対象年齢が上の場合も、キャラ絵が付いていてもライトノベルとは呼ばれないです。

紙に印刷されている

KEY planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ 通常版

あるいはそれを元に電子化されたもの。最初から電子媒体に特化したキネティックノベルのようなデジタルノベルは、キャラ絵が付き読者対象がヤングアダルトであってもライトノベルに混ぜてもらえない感じ。


逆にライトノベルであるかどうかと無関係な要素ですが。

話の内容

例えば「SF」の場合だと小説だろうがアニメだろうが実写映画だろうがマンガだろうがSFはSFですが、ライトノベルの場合アニメになると「ライトノベル原作のアニメ」とは呼ばれてもそのアニメを指して「ライトノベル」とは言われません。つまり「SF」だとか「ラブコメ」だとかいう作品内容自体を指していう言葉とは違う、という事。つまりライトノベルとはあくまでパッケージングであって作品内容ではないのでしょう。もちろん「ヤングアダルトを対象としたキャラ絵付きの」という枠を持つのでそれに従って「ウケる内容」というものはあるわけですが、それは同様の対象を持つ少年・少女マンガやアニメと差はなく、従って内容が規定する「ジャンル」とは別物だと思います。


無関係かどうか怪しい要素。

読者対象が少年・少女・男性・女性の区分

BLポルノを内容に持つとライトノベルの範疇から外す人もいます。更に進んで少年向けのみがライトノベルで少女向けはライトノベルではない、という説を唱える人までいます。個人的には内容がどうかはライトノベルであるかどうかと無関係だと思うのでそれに組しませんが。しかし、逆に「今、勢いのあるライトノベルのレーベルは?」という事なら「電撃文庫とその亜流」だと思うので「ライトノベル」と言われた時に中心にイメージする作品群としてその少年向けレーベル群が思い浮かぶのは妥当だとは思います。つまりライトノベルの定義というよりもその中での流行り廃りの問題じゃないかと。


で、不毛な定義論議はともかく。

ライトノベルというものが現れた必然性というのは、結局のところ活字が滅びたからという事じゃないかな。活字を組むのを止めてDTPによるオフセット印刷になったので、作品に絵を取り入れる敷居が低くなった。

小説というのは結局人間(あるいは擬人化された何か)を描くものなので、それのイメージをインスタントに提供できるキャラ絵を付けるのはその表現として妥当な方策。(人間は視覚の動物で、特に人物の顔をパターン認識するのは異常に発達している)

逆に言うと、小説というのは(それ以前から存在する「演劇」のようなメディアと比べて)登場人物のイメージを伝えるのに弱点をかかえていて、それを補う「正常進化」したのがライトノベル(と言われている何か)なのじゃないかと。キャラ絵が付かない小説の方が、読むに訓練を要する特殊な存在であって、絵物語→ライトノベルの方が正道なんじゃないか。

そしてこれは今後、小説が環境問題や在庫保持のコストで紙に印刷されなくなりデジタル媒体で直接提供されるのが加速されるに従い、進みこそすれ巻き戻る事は無い動きじゃないか。

……というのはまあ暴論でしかない思考実験ですが。どうせ定義とかに考えを向けるならこういう明後日な方に走るのも面白いかも。

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