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2006年4月 2日

オワリ

ノエイン もうひとりの君へ23話しばらく前から見ていなかったのですがもうすぐ最終回らしいので見てみました。

……やっとノエイン氏の正体判明。やっとテーマがはっきりしたようで。登場人物に自分語りさせすぎなのがアレですけれどもやりたい事はとても良く分かります。(こっちの世界での悪役の陳腐さにはゲンナリですが)

ちょうど今、小指の先の天使(神林長平)を読んでいる途中なのでこの手の話は特に感じ入ります。(とはいえノエインのようなローティーンでも分かる程度に手綱を引いている話とSFマニアでも難渋する突っ走り具合の神林作品を直接比べてどうこうという事ではないですが)

表面的には「死(世界の喪失)という現実との向き合い方」の話。しかしそれを体験した当人ではなくその『未然の記憶』と向き合う(過去の自分である)少年ユウを主人公にしているのがノエインという話のミソ、なのでしょうけれども、(精神的耐性の異様に高い)ヒロインのハルカの方が主役で視点キャラになってしまっていてユウの存在感が「ぐだぐた悩んでいるみそっかす」にしかなっていないので妙に客観的な話に堕してしまっている感じ。

次回が最終回らしいので、どう落としてくれるか期待して待ちましょう。

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