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2005年11月 5日

『テヅカ・イズ・デッド』is UNDEAD

テヅカ・イズ・デッド』読了。

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と文句を付けたくなるような話ではなかったというのは、良かった事なのか悪かった事なのか……。

とりあえずタイトルを『タケウチ・イズ・デッド――とじられたマンガ表現論へ』に替えた方がいいと思う。なんかこうイメージが「墓から死体を掘り出して鞭打つゾンビ」といった感じ。その死体も漫画の神様そのものではなく……。

MMORPG どころか、少女漫画やアニメを普通に楽しんでいる普通の人は「まえがき」と「あとがき」だけ読んで中身読むのは省略してかまわない内容。中身は業界内ゲバでしかないですから。

個人的には、マンガ評論というのがそこまで悲惨な状況だ、というのを知ることが出来ただけで値段分の元は取ったと思うのですが、他人に薦められるかというとちょっと……。

著者の誠実さだけが救いではありますが。本書の9割方を占めている他者への攻撃と言い訳予防線を掻き分けて大意を取れば、少なくとも著者が限定している範囲での論に破綻は無いとは思います。でもそれってちょっと別のジャンル(TVマンガであるアニメとか)に援用しただけで無意味になる「閉じた議論」なんですよね。自己完結した用語を使った自己完結した論理。別ジャンルまで目を向けないとしても、例えば擬人化動物という萌えキャラを使った日本(世界?)最初期の漫画である鳥獣戯画を取り上げただけでも、本書のキャラ(Kyara)とキャラクターの使い分けで表現した『ぼのぼの』の特異点としての評価は消えうせますし。提示している概念と用語の適用可能範囲が異様に狭い。

単に擬人化キャラに涙できるというだけならばインドラとウサギの説話で充分。つまり萌えにそもそも絵は必要ではないというあたりをすっ飛ばして

多くの場合、比較的に簡単な線画を基本とした図像で描かれ、固有名で名指しされることによって(あるいは、それを期待させることによって)、「人格・のようなもの」として存在感を感じさせるもの

と定義されるキャラ(Kyara)を論議の基盤とした時点で、論の対象がマンガ全般ではなく「(アニメ作家としての存在を無視した)手塚治虫のマンガ、を崇拝するマンガ論者」程度にまで卑小化してしまった。歴史上のマンガ作品そのものに適用するにしても(映画や小説、演劇で既に描かれていた)キャラクターの内面がマンガで描かれなかった(と著者が決め付ける)昔の子供マンガから、アニメというTVマンガが始まるまで間の小期間くらいにしか適用範囲は無し。

現実の人間によるコスプレゴスロリ・ファッションでも萌えを体現できますし、絵でシーンを描かない小説でも萌えキャラは存在する。簡単な線画で描かれたキャラというのは萌えを体現する一つの手段でしかない。著者は原因と結果を取り違えているのだと思う。多くの場合萌えにはマンガ絵が付随する(例えばライトノベルにおける挿絵)としても、それは萌えの結果であって原因ではない

著者の論ずるマンガの範囲がそもそも「紙の上にコマを割って描かれた、少年/青年向けストーリー・マンガ」に限定されているので論自体に破綻は無いですけれども……激しくどうでもいいなぁ。

いや、書内で著者が言及、というか唾を付け回っているネタそのもの(特に『ガンスリ』あたり)は的確ですので、単に他人の論の欠点の指摘は出来ても自分の見るマンガを組み入れられる論をまだ組み立てられていないだけ、だとは思いますが。

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