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2005年10月23日

『テヅカ・イズ・デッド』 is dead

本当はたけくま氏の記事の完結を待ち『テヅカ・イズ・デッド』を読んでから書いた方がいいとは思うのですが、そこまで待つと書く気が無くなっていそう。そもそも『テヅカ・イズ・デッド』そのものがどうこうではなく個人的な問題意識と重なる部分についての個人的な覚え書きなので書き捨てで残しておきます。

(たけくま氏の記事に書かれている範囲での)『テヅカ・イズ・デッド』におけるキャラキャラクターの分別ってひところ流行った大きな物語小さな物語の分別と同じく、従来的な文脈に現在の変化を回収しようとする悪あがきであって本質を見えなくしてしまう分類に思えます。

80年代くらいまでは世界観キャラクターストーリーといった要素/用語でメディアを語る事が有効だったのだと思いますが、娯楽の先端が マンガ から MMORPG に移ってしまった現在ではそれらはもう意味が無いのではないか。というか、そういう用語で語ってしまうが故に本質を見誤ってしまう。

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バザール
無数の(マージされない)ブランチ
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クリエイティブ・コモンズ
フェチ眼鏡っ娘の巨乳メイド 絶対領域
9.11衆院選小泉圧勝意外 当然

これは荒すぎる分類ですし、そもそもこういう風に分類するという事そのものが世界観で見るという事なので既に罠に落ちているわけですが。

『テヅカ・イズ・デッド』でモチーフとしているマンガに関してであれば、ストーリーマンガから(萌え)四コママンガや(ゲーム)アンソロジーへの変化などが対応しているのかもしれませんけれども……。そもそもマンガって新聞の(1コマ)風刺マンガの方が歴史が古いでしょうし、また更に古い鳥獣戯画あたりもストーリーマンガと見るには無理がありそう。ストーリーマンガの方がマンガとしては特殊形態であって近代固有の物、という気もします。

あるいはストーリーゲームとしての(安田均氏等による)捻じ曲がったTRPGの見方の移入が以後の新メディアを(批評・評論のレベルで)理解する基盤となってしまい、尾を引いているきらいもあるかも。

必要なのは、概念(キャラ)と戯れるためにプロによるストーリーという余計な補助を必要とした特殊な事態を相対化して見る事かも。

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