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2005年7月16日

ARIEL星雲賞受賞!

日本長編部門を受賞した模様。笹本祐一氏は1999年に同じく星雲賞日本長編部門を『彗星狩り』で、『宇宙へのパスポート』および同『2』にて2003年、2004年ノンフィクション部門を連続受賞という常連ではあるのですが、めでたいです。もっとも参考候補作のリストを見ると、おおよそARIELシリーズ完結に対抗出来そうな代物は皆無でしたけれども。

個人的に「代表的ライトノベルを一つ挙げよ」と言われたらまずこの『ARIEL』 を挙げます。もちろん歴史的に見れば『クラッシャー・ジョー』とか『グイン・サーガ』といった走りや『スレイヤーズ』『ロードス島戦記』といった有名作、 あるいは最近の『ブギーポップ』『イリヤの空、UFOの夏』といったあたりを挙げた方が正しい――あるいはいっそ国際的に『ハリー・ポッター』を挙げるか ――のでしょうが……何よりライトノベル・レーベルの(歴史的に見て)代表であるソノラマ文庫の作品である事、ライトノベルと いう言葉が生まれてから現在までをほぼフォローする期間続いていたシリーズである事、アニメ・パロディー的な構成、「メカと美少女」というベタなキャラク ター性、SF&ファンタジー的要素の濃厚さ、そしてジュブナイルの系譜を引き継ぐ青臭いテーマ性、とライトノベルの原型を形容する一通りの要素が 程よく含まれている事から代表として挙げるのに相応しく思えます。

現在の電撃文庫界隈を賑わす変格的な作品はもちろん、『新世紀エヴァンゲリオン』のようなアニメ作品も含め、こういった基盤になる典型的な作品の持つ世界観――もっとも著者の笹本氏は「有りがちな代物のパロディー」を目指していたようですけど――を踏まえて成り立っているわけで。基本にして未だに楽しめる良シリーズだと思います。

全20巻という分量も手ごろですしね。(グイン・サーガなんぞに比べればですが)

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