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2005年5月28日

天気晴朗ナレドモ波タカシ

日本海海戦100周年。ここらへんで大日本帝国が負けていたら朝鮮もロシア領になってやがてはソビエト連邦の一部になっていただろうから、今になって日本があそこらへんの人からやいのやいの言われる事も無かったんだなぁ。でもここで勝っても結局はアメリカに負けて属国になっちゃったわけだから、東郷平八郎元帥(肉じゃがの発明者)があの時に勝ったのも水の泡だったわけで。歴史って空しい。

それ以前に、当時の技術であの巨大なバルチック艦隊が地球を半周して来ただけで大事業。逆にあの当時の大日本帝国海軍がバルト海まで進出して会戦を行えたかと言えばとても無理だったでしょう。ロシアも大したものです。

もっとも回航するだけでなくその後日本海軍を突破しなくてはウラジオストクに入れないですし、また仮にウラジオストクに入っても巨大な艦隊を維持する設備がそこには無いとか、後の事を考えていなかった最初から無理がある計画、それが当然の如く破綻しただけの話。その破綻が形になったのがたまたま日本海海戦だっただけ。

そして後の太平洋戦争で帝国海軍が「攻勢終末点を越えた進出」という日露戦争でのロシアと同じ過ちを犯すわけで。資源の量は元より艦隊の展開能力も台湾あたりまでがせいぜいという代物だったのにインドネシアあたりまで伸ばしたあげく潜水艦にぼろぼろにやられて……同じ負けるにしてももう少し粘れたはずなんですが。小手先の技術はともかくとして本質的には「七つの海」を支配するなど到底無理な沿海海軍でしかないのに何を思い上がったのやら。さらに大戦略で見ればアメリカ・イギリスを敵にするよりソビエトと戦った方が枢軸同盟全体の利益になったわけで。当時の日本って何をやりたかったのか分からないです。「平和に引きこもっていれば無難に過ごせる」という時代ではなかった事は確かですけれども、それにしてもやりようはあったはず。

もっともアメリカに負けた後の日本国は国際政治の重さを全部アメリカにひっかぶせて経済繁栄に邁進、不況だ何だと言われてもいまだに(国単位で見れば)アメリカに次ぐ世界第2位の経済力。上手くやったものです。自民党&平和憲法万々歳。属国島国根性の勝利(?)です。

……でもアメリカが左前になったらどうなるか分からないですけど。共産中国も南北朝鮮も深入りするだけ馬鹿を見る相手ですし。東南アジア&台湾は当然として、ロシア極東との交流もこれからどんどん重要になって行くでしょう。今度は上手くやれると良いですね。

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