咲いた花なら❀散るのが桜
陸上自衛隊松本駐屯地創設55周年記念祭を見て来ました。
正露丸のCMミュージックの実演もありました。現行の自衛隊のラッパも当然ながら実演しましたが。電力もままならない状況でもラッパがあれば連帯行動出来るわけで、未だに重要な役割なのでしょうね。
桜満開、風強し。
あんな中でもホバーリングするヘリコプターからロープ一本で降下出来るのですから凄いです。
去年の54周年記念祭での模擬戦は野戦でトーチカを制圧するという設定で腹に響く重砲射撃をしてくれたりしたのですが、今回は市街地戦という想定で「部屋に突入しテロリスト制圧」なんていう警察活動並の状況なので、部屋のセットを組み立てたものに4人組の兵隊が突入、というショボい代物。
訓示をした第13普通科連隊長兼松本駐屯地指令村永次郎1等陸佐も、人員が削られる中イラク海外支援や中越地震への災害派遣に押されて本来任務を想定した訓練が疎かになっている、と嘆いていましたが。陸上自衛隊の本来任務とはロシア軍がスチームローラー仕掛けて来た時に時間稼ぎして屍になる事なんですよね。でも実際の政治状況だと、国内の災害派兵はまだ国防の内だから良いとしても、NPOだと危険とされるイラクで協力したというアリバイ作りのために水汲みしてみせたり。「そんなもん自衛隊の仕事じゃないし~」というのが本音でしょう。テロリストの制圧にしろ(日本においては)本来警察の仕事だし。(フランスやイタリアみたく軍隊に警察業務やらせる国もありますが)
近代国家の根幹としての軍&警察の意味自体が崩れて来ている感じ。近代国家とは軍隊であり(義務教育としての)学校でありつまり自由平等博愛を強制する平滑化装置だったわけですが、それがだんだんと中世的な個別の契約に基づく緩いネットワークに取って代わられて来ている。近代の怪物であった中央集権な共産主義政権や官僚主義官庁が自滅し、企業とNPOと傭兵の時代に変わって行く。
それに従い全面核戦争でも国家総力戦でもない低水準の脅威は、その流れに立ち遅れていた東アジアでもこれからどんどん増えて行くでしょう。そんな中で「使われない軍隊」である自衛隊も、塀の外でピント外れの主張をがなり立てていたプロ市民(笑)の皆様も、変わらざるを得ないと思います。
しかし田中康夫長野県知事、お隣り塩尻市長は当人が来て話をし、地元松本市長も代理を出している中で代理も祝電も寄こさないのは地方自治体の首長として意識が低すぎると思うぞ。阪神淡路大震災でのいわゆる革新首長の醜態を知らぬわけでも無いでしょうに。昔は来たらしいのですが……。
もっとも自衛隊員の皆様にとっては長々と話をされる人が減る分ありがたいというのが本音でしょうけどね。
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